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築年数が古い住宅のリノベーション デメリットってあるの?

リフォームのノウハウ

2025.01.31 (Fri) 更新

著者情報
片山 晃会
片山 晃会 熊本県山鹿市出身

熊本県立大出身 2級建築士 趣味はスノーボード
リフォーム業界歴10年でお客様が分かりやすくリフォームが出来るお手伝いを心がけます

注文住宅は費用が高いため、中古住宅を購入してからのリノベーションや築年数が30年以上のご自宅に住むお客様からのリノベーションのお問い合わせが多くなりました。

ただリノベーションと言っても初めて行う場合、どの程度の築年数のものが良いかや金額が高くつくのではないか等、不安がありますよね。

そこで今回はリノベーションのデメリットと築年数ごとにわけて適切なリフォーム・リノベーションについて解説します。

目次

1.築年数が古い住宅の特徴
2.築年数が古い住宅のリノベーションのデメリットと注意しておくポイント
3.築年数ごとに考える適切なリフォーム・リノベーションとは?
4.まとめ

1.築年数が古い住宅の特徴


築年数が古い住宅に定義はありませんが、新築から30年以上経っている場合は古いとみなされます。
昭和56年(西暦1981年)の6月1日に耐震基準が施行されているので、その耐震基準に適合されていない住宅は古いと判断できます。

住宅が古いと寒かったり、お風呂がタイル張りだったり、キッチンが引出し式だったり、生活動線が使いにくかったりし、リノベーションをしないと住みずらさを感じてしまいます。

2.築年数が古い住宅のリノベーションのデメリットと注意しておくポイント

耐震性に問題がある可能性がある

古い住宅のリノベーションの1番のデメリットは、耐震性に問題があることです。

1981年6月1日より以前に建てられた住宅の場合は、耐震基準が古いので、地震によって住宅が倒壊するリスクがあります。
さらに木造住宅では2000年6月1日にも耐震基準が新しくなっており、それ以前の住宅は大きな地震には脆弱である可能性が高いと言えます。

そのため築年数が古い場合は、耐震診断を行うことをおすすめします。
耐震診断の結果によって耐震補強を行うことで、築年数が古くても安心して住むことができます。

光熱費がかかる

築年数が古い住宅は、新しい住宅と比較をすると断熱性能が劣ります。
そのまま古い住宅に住もうとすると、冷暖房の機器の効率が悪いので、夏は暑く、冬は寒く過ごしにくいと感じられます。
冷暖房が効きが悪いと、光熱費も高くなってしまいます。

そのため、間取り変更をともなう大規模なリノベーションをご検討されているのであれば、断熱リフォームを一緒に行うことも検討しましょう。

新築と比較すると寿命が短く、メンテナンスはリノベーション後も必要

家には法定耐用年数があり、木造住宅は22年、鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造は47年と決められています。
法定耐用年数とは、資産としての価値がなくなる目安で、この時期が過ぎたら住めなくなるわけではありません。

30歳の時に築30年の中古住宅を購入して大規模なリノベーションをしても、元気で長生きをすれば、60年以上住むことになります。
定期的にメンテナンスをすれば住むことは可能ですが、メンテナンスを劣ってしまうと家の劣化が進み寿命が縮まってしまいます。

リノベーションをした後も、先々でメンテナンス(リフォーム)が必要ということを理解しておきましょう。

解体してからではないと分からない事もあり、追加の費用が発生することも

新築はないものを作り上げるので、トータルコストがはっきりとしています。
ただリノベーションの場合は、解体をしてみないと劣化の状況は分からないので、トータルコスを把握しにくいのがデメリットです。
解体してみたら白蟻の被害にあっていた、柱が腐朽していたなどのことがあれば、費用がプラスになる可能性があります。

そのためリフォームの依頼は、施工実績があり、お客様のご予算の計画にしっかりと耳を傾け、お客様にあったプランを提案してくれる業者にお願いしましょう。

3.築年数ごとに考える適切なリフォーム・リノベーションとは?

築年数にあったリフォーム・リノベーションを行うことで、ずっと住み続けることができるご自宅になります。
ここでは築年数ごとにわけて、最適な工事内容をご紹介していきます。

築20年~30年程度の場合

築20年~30年程度であれば、一度もリフォームを行ったことがないご自宅もあるかと思います。
そのため、汚れや劣化が気になる箇所を一緒に工事されることをおすすめします。
水回りや屋根・外壁塗装、その他ご家族の人数が変わっているのであれば、一部間取り変更などをされる方もいらっしゃいます。

築40年~50年程度の場合

築40年以上であれば、水回りのリフォームや内装のリフォームを1度されているご自宅もあるのですが、断熱や耐震が十分でない可能性があります。
そのため、耐震性を確保したり気密性を高くしたりするリノベーションをおすすめします。

築50年を超える場合

築50年以上であれば、全体的にリノベーションをされることをおすすめします。

一度リフォームしたことがあっても、リフォームして20~30年経っている可能性が高いと思います。
部分的に改修するよりも一度にリノベーションをした方が、費用的には安くなりますので、出来るのであればフルでリノベーションを検討しましょう。

4.まとめ

今回はリノベーションについて、築年数が古いときにリノベーションを行う場合のデメリットと注意点、築年数ごとに考える最適なリノベーションについて解説しました。

古いご自宅でもリノベーションをすると、新築のように性能が良くなり、見た目もきれいになります。
リノベーションをお考えの方は、今回お伝えしたことを吟味して、後悔のないリノベーションをしましょう。

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