🏠戸建ての給水・給湯配管、寿命は何年？

2025.11.16 (Sun) 更新

著者情報

片山晃会熊本県山鹿市出身

熊本県立大出身 2級建築士趣味はスノーボード
リフォーム業界歴10年でお客様が分かりやすくリフォームが出来るお手伝いを心がけます

自宅の配管について、「いつまで持つんだろう？」「水漏れしてないかな？」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
配管は普段目につかない場所にあるため、劣化のサインを見逃しがちです。しかし、一度水漏れが発生すると、建物の損傷や高額な修理費用につながることもあります。

戸建て住宅の給水・給湯配管の一般的な耐久年数、使われている素材、そして水漏れのサインについて詳しく解説します。
大切なお住まいを守るためにも、ぜひ知っておきましょう。

1，自宅の配管に使われている素材は？
2,「水漏れしてないかな？」不安な方へ　‐5つの安心チェックリスト
3,まとめ

1,自宅の配管に使われている素材は？

自宅の配管がどの素材を使っているかは、築年数やリフォーム歴によってわかるかもしれません。

築年数の目安	主に使用されていた配管素材	特徴と注意点
築30年未満	ポリエチレン管、硬質ポリ塩化ビニル管など樹脂系・非金属系が主流	錆びにくく耐久性が高い素材が多い
築30年～40年程度	硬質塩化ビニルライニング銅管、銅管など	継手部分の劣化に注意。築年数によっては金属管も使用されている可能性あり。
築40年以上	水道管用亜鉛メッキ銅管（鉄管）、鉛管	亜鉛メッキ銅管はさびやすく寿命が短い。早めの交換が推奨されます。

樹脂（プラスチックのような素材）か金属化だけでもわかると、寿命を推定する大きな手がかりになります。

↑ポリエチレン管イメージ

2,「水漏れしてないかな？」不安な方へ　‐5つの安心チェックリスト

💡目に見えない場所でも水漏れが起きていても、家は必ずサインを指しています。
　この5つのチェックリストに一つでも当てはまったら、専門業者に相談しましょう。

1.水道料金が急に高くなった

使用量が変わらないのに、請求額だけが上がった。
これは、どこか見えない場所で水が流れ続けている可能性が非常に高いです。水道局から「お知らせ」が届くこともあります。

2.水道メーターのパイロットが回っている

・家中の蛇口を全て閉め、水道を使わない状態にします。
・水道メーターボックスを開け、メーターにあるパイロット（銀色や赤色の小さな羽根や星マーク）を確認します。
・パイロットがゆっくりでも回り続けていたら、どこかで水漏れしています。

3.水の色や勢いに変化があった

・蛇口から赤褐色に濁った水が出た。→古い金属管の内部が錆びているサインです

4.「シュー」「チョロチョロ」というイオンが聞こえる

・壁や床下などから、水が漏れる「シュー」という音や、常に水が流れる「チョロチョロ」という小さな音が聞こえる
　→配管に穴が開き、水が漏れ続けている可能性があります。

5.シミや湿気が発生した

・天井や壁にシミが出来た
・雨が降っていないのに、家の基礎や地番の一部が常に湿っている
・給湯器の周辺が濡れている

🏡まとめ

戸建ての配管の寿命は20年～40年と幅があり、特に築30年を過ぎると、劣化のサインが現れやすくなります。
ご自宅の配管の素材と築年数を確認し、日頃から小さな散を見逃さないようにすることが、家を守る何よりの対策になります。
もし水漏れのサインを見つけたり、築年数が長く不安を感じたりした場合は、大きなトラブルになる前に、業者へ点検を依頼をしましょう。