熊本地震 外壁サイディングの重ね貼りは?
2016.05.29 (Sun) 更新
平成28年熊本地震で被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
被害を受けられた皆様の、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
こんにちは、リフォームアドバイザーの村上です。
前回は地震に対する建築構造の種類を簡単に説明させていただきました。
やはりまだまだ地震被害でのお問い合わせが毎日5~8件程頂いております。
内容は耐震性の不安と屋根被害が多いのですが、外壁被害の件もとても多いです。
さて、外壁に割れ等の被害を受けた際の修繕ってどうすれば良いかご存知でしょうか?
割れ(クラック)の大きさによって修繕方法も多々あります。
被害が小さい場合はクラック箇所ごとの防水処置のみだとか、この際に全面塗装を検討されてもいいかと思います。
被害が大きく、クラック幅が大きかったり外壁の剥がれ・浮き等がある場合は塗装では補いきれず、外壁を貼り変える必要が出てきます。
外壁貼り替えで最近お客様からよく聞くのが、サイディングを重ね貼りして欲しいという相談です。
解体の手間がいらず、新しい壁となるのでメリットが大きいとの考えなのでしょう。。
ここで、サイディング重ね張りのデメリット(注意点)をお話します。
①内部結露を起こす可能性がある。
②構造体の腐食の有無が確認できない。
手っ取り早い工法はなにかしらの落とし穴があります。
内部結露に関しては、通気層の確保をすれば解決します。
正しい知識と工事に関する知恵を持っていないまま、外壁重ね張り工法を行うと、雨漏りを起こす等のとんでもない事になる可能性があります。
通気層を確保できるよう、どうせ下地等も入れなければならないなら、外壁を剥がして構造体の腐食が無いかを確認できたほうがメリットも大きのではないかな?と思っている次第です。
皆様、こういう時だからこそ慌てず、冷静に情報を得て、やっつけ工事で将来後悔しないようにご判断ください。
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村上 裕彦 [一級建築施工管理技士・増改築相談員]
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